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めざせ甲子園!(4)逆境に負けず迎える最後の夏

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「めざせ甲子園」4校目は那覇高校です。

めざせ甲子園!(4)逆境に負けず迎える最後の夏

3年生の部員は、校舎の改築工事の影響で、1年生の頃からグラウンドを使えないまま最後の夏を迎えますが、そんなチームを支える別の学校の力がありました。県立那覇高等学校、生徒数1318人は県内で最も生徒数の多いマンモス校だ。学校は校舎の改築工事中で、グランドには大きな石が転がるなど野球部は実戦形式の練習がまったできない状況。

実は、現在の3年生は、1年生の頃からこの状況が続き、グラウンドが一度も使えないまま、最後の夏を迎える。那覇正門からランニングで外に出る選手達。授業が終わると選手達は、学校の外へと走り出す。向かうのは5キロ離れた南部農林高校だ。

崎浜大知主将「全員で声出して、OKですか?はいいきましょう!」

めざせ甲子園!(4)逆境に負けず迎える最後の夏

グラウンドが使えなくなった那覇のために、この2年余り週に2回、南部農林がグラウンドを提供してくれているのだ。

崎浜大知主将「南部農林の野球部員と一緒にフリーバッティングをしたり、一緒にノックしたりとか、本当にありがたいです」

崎浜大知くん。川畑監督が厚い信頼をよせるキャプテンは厳しい環境に弱音を吐くことなく、チームを引っ張ってきた。

川畑三矢監督「背中で見せるというタイプですよね。自分の行いでしっかりチームを率いているという。」

めざせ甲子園!(4)逆境に負けず迎える最後の夏

グラウンドで練習ができない分、那覇は基礎体力の向上に力を入れた。その結果がすごい。今年1月に行われた野球部対抗競技大会でなんと総合2位に入ったのだ。この競技大会の上位チームが、毎年、夏の県大会でも上位につけていることから期待は高まる。

めざせ甲子園!(4)逆境に負けず迎える最後の夏

では、その那覇、夏の戦力は!守備力で3とつけた以外は上々の得点。春から大きく成長した投手力では、身長163センチのエース大城匠之介は、「小さな大投手」と監督が評価するほど、安定感は高い。その制球力に加え、4種類の多彩な変化球で、他2人の投手とともに3枚看板の柱だ。

打撃力では、3番外間、4番キャプテン崎浜、5番古波津と、打線のつながりがカギを握る。この夏の戦力、最も自信を見せたのが競技大会で実証した足を生かした機動力だ。中でも、競技大会、100m個人で2位につけた名嘉真大希(たいき)を1番バッターにして、ゲームメイクする。ところで、機動力の要となる、名嘉真くんは、今年のチームを象徴する一人でもある。

名嘉真大希左翼手「(練習を)見ているのもきつかったけど、ただ野球がやりたいという気持ちで頑張りました」

入部したばかりの1年の5月、利き手の右のひじの軟骨を痛め1年余りも十分な練習が、できなかった。2年生になってようやく復帰し、この夏レギュラーに入った。

名嘉真大希左翼手「絶対レギュラーになるっていう気持ちがあって頑張れました。野球が好きだからだと思います」

野球が好きだから・・・そんな彼らを支えたのもまた野球が好きな人々だった。南部農林のグラウンドには、那覇への熱いメッセージが。

崎浜大知主将「自分達が使わせてもらっているほうなのに、こんな(ふうに)温かく迎えてくれて」

その力はまだまだ、結果にはつながってはいないが那覇高校、恩返しの夏に向けて心はひとつだ!

崎浜大知主将「グラウンドがない環境だからこそ、勝って、いろんな人の支えがある中で、恩返しをしたいという思いがあります」

川端監督「良い声だ〜〜!」

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最後にグラウンドに礼

「ありがとうございました!」

川畑三矢監督「この子達はグラウンドが使えない中、よく我慢をして一生懸命やってくれていると思う。全県の体力テストでも2位を取っているから臆することなく頂点をめざしていきたいと思っています」

古波津雄也右翼手「皆を喜ばせられるような、皆を感動させられるような夏にしたいと思います」

大城匠之介投手「全員で優勝して甲子園にいきます」

名嘉真大希左翼手「春も秋も悔しい思いをしているので、夏は全力プレーで勝ちにいきたいと思います。絶対に勝ちます」

崎浜大知主将「周りの支えとかがあって、ここまで来れていると思うので、その人たちの思いを絶対、勝利という形で恩返ししたいです」

絶対甲子園行くぞ!お〜〜!誰だよ足をかけたのは?お前か〜。誰だよ、後ろから殴ったのは?お前が殴ったせいで頭が平らになっちまったじゃね〜か

めざせ甲子園、あすは北山高校です。

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めざせ甲子園!(5)北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

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今月21日に開幕する高校野球沖縄大会の出場校を紹介するめざせ甲子園。5校目のきょうは、北山高校です。

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

チームには難病と戦いながら「夢」を追い続ける選手がいました。去年春、プロ野球・読売ジャイアンツに入団した平良拳太郎投手を擁し初の県大会優勝を成し遂げた北山高校。

「もっともっと元気出せるはずだから、北海道の人々に声が届くぐらい声出していくぞ〜」

あれから1年、先輩たちが成し得なかった夏の頂点を目指し後輩たちは活気に満ちた練習を行っている。その北山を引っ張るのは投手陣。秋のエースナンバーで、キレのあるストレートに自信を持つ小浜百顕。

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

そして、夏にかける思いが一際強いのが春のエースナンバー、マックスウェル・ジェリー。140キロを超えるストレートが売りで、今年、注目の投手の一人。しかし、体調不良やケガに苦しみ、新チームになってからまだ一度も公式戦の登板がない。

マックスウェル・ジェリー投手「もう悔しい思いはしたくないので、その思いを練習にぶつけています。」

秋・春と悔しさを味わったマックスウェルの活躍がこの夏の北山の鍵となりそうだ。そしてチームには、試合には出なくとも欠かすことのできない存在がいる。軽快にノックを打つ、島袋一夢くん。彼はある難病と闘っていた。

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

島袋一夢選手「まず自分の病気の名前がCMT病と言って、筋肉が委縮してだんだん小さくなって、成長しなくなる病気で。」

CMT病。足の筋肉が萎縮していく難病で重症化すれば歩けなくなることもあるという。いまだ治療法は見つかっておらず、現状では足にサポーターをつけ負担を減らしつつ、ストレッチなどを行い、その進行を遅らせることしかできない。小さい頃から野球が大好きだった島袋くん。しかし、病気を理由に高校入学時、野球部には入らなかった。

島袋一夢選手「選手としてやりたかったので、高校は自分の病気があったら他の人にも迷惑になるだろうと思ったし。」

一度諦めた野球への思い。その島袋くんの心に再び火をつけたのが中学時代から島袋くんを見てきた、選手たちが「親父」と慕う神谷監督だった。

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

神谷善隆監督「野球を見る力がとてもある子で、その声をチームのみんなに浸透できる強い気持ちを持った子ではあったんですよ、その彼が野球をやらないというのは寂しいなと思って。」

島袋一夢選手「一番心に残ったのが親父が自分の右腕となって野球を一緒に支えていかないかということで、こんな方向でも野球が出来るんだと思ってそれで野球部に入りました。」

今ではノッカーやコーチャーとして活躍する島袋君。チームからの信頼も厚い。

仲地航主将「チームとしてもムードメーカーでもありますし、選手コーチという立場でもありますし、本当に彼がいなかったらこのチームは成り立っていないかなと思います。」

そして、野球に戻ったことで、島袋君自身も明るくなったと彼の両親も喜ぶ。

母・滝子さん「自分ができることをやっている楽しさというのは家に帰ってきてもよくわかりました。」

父・正己さん「親としてはやったーという感じですね。」

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

そして、両親は彼の名前に思いを込めている。

父・正己さん「一つの夢だけを追いかけていってほしいなということでじゃあ、一の夢で「一夢」にしようかということで」

母・滝子さん「一つのことをやり通して夢を掴んでいけばいいかなと思っています。」

島袋一夢選手「今は夏の大会で県予選戦って勝って優勝して、甲子園に行くことです、今自分の夢は(それは叶えられそうですか?)絶対叶えます。」

プレーで引っ張る選手がいれば、そのプレーを支える選手もいる。その一人ひとりがチームにとって欠かせない存在。ただ一つの夢、甲子園のために!

仲地航主将「甲子園の切符はどこの高校にも譲らないという気持ちで、最後の夏挑みたいと思います。」

小浜百顕投手「この夏で100%の力を出し切りたいと思っています。」

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

マックスウェル・ジェリー投手「優勝です、夏、優勝します。」

島袋一夢選手「高校野球は自分にとって大切な時間です絶対大人になっても忘れることはできないです。」

挑戦者から頂点へ!シャー!

めざせ甲子園来週月曜日は興南高校です。

めざせ甲子園!⑤北山高校 難病と闘う仲間と共に追いかける夢

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

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めざせ甲子園!きょうは興南高校です。

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

2010年の春夏連覇もあり、「強豪」というイメージの強い興南高校ですが、今年は結果が出ず、苦しんでいます。もう一度夢の舞台へ、今チームは一丸となって夏を目指しています。2010年、県勢の夢甲子園春夏連覇を成し遂げた興南高校。

あれから4年がたった現在も、グラウンドでは当時と変わらない、興南らしい「緊張感」のある練習が行われているが、今年はさらにそこに、「危機感」が加わっている。甲子園はおろか、今のチームは秋・春ともに2回戦すら突破できていないのだ。

福地正悠主将「秋も春も悔しい思いをしているので、チーム全体で危機感を持ってやっていこうと言っています。」

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結果が出ず苦しむチーム。しかし、その結果とは対照的に我喜屋監督の戦力分析は高評価。しかも総合点15.5点は、春夏連覇を果たしたチームにつけた総合点15点を上回る点数だ!

その自信には根拠がある!まず4点の投手陣。春、背番号1番ながら腰のケガで1イニングの登板に終わった荻堂重晃が復調!タイミングをずらす得意のチェンジアップで打者を翻弄する!

同じく、春は尾てい骨のケガで登板のなかったMAX141キロを誇る喜屋武一輝、肘のけがで投げられなかった大型右腕、大嶺俊明もともに復帰!そして春、ケガに泣く投手陣の中、チームを引っ張り成長した伊禮舜(しゅん)。勝負の夏を前に、力強い4本の柱が揃ったのだ。

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

荻堂重晃投手「いろいろお互いに高め合ってここまでやってきたので、あとはやるだけなので楽しみです。」

また、打撃陣にも明るい兆しが!打率・出塁率ともにチームトップクラスを誇る1番バッター・岩越貴大が足のケガから帰ってきた!岩越が出塁することで3番・島袋志文(しもん)、4番・喜納朝規(ともき)5番・石原遼馬の強力クリーンナップでの得点力アップが期待でき、春とは一味違う興南打線が出来上がる予定だ!

夏に向け戦力が整ってきたチーム。さらに、このチームは結果が出ず苦しんできたからこそ強くなると我喜屋監督は語る。

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

我喜屋優監督「最初から高級料理を求めているんじゃなくて、手作りの野球が興南らしさなんでね。しゃがんで辛抱した分、ジャンプ力は持っているはずだからいつそれができるか楽しみにしています。」

これまでの辛抱してきた時間から一人ひとりが課題を見つけ、夏に向け動き出した興南。それを象徴する選手がいた。

與那覇光輝選手「自分が練習するよりチームのために何かできることがあるかなと思って、選手じゃなくサポートに回ることを(監督に)言いました。」

この日、バッティングピッチャーをしていた3年生、與那覇光輝。彼は、結果の出ないチームを見て、自らサポート役に回ることを監督に志願したのだ。

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

與那覇光輝選手「全員でサポートしたほうが、やはり興南高校という一つのチームとしても上を目指せるかなと思ったんで。」

我喜屋優監督「試合には出られなくても、必要性を感じてやってくれている人間の成長を見たような気がしますよね。」

3年生の與那覇をはじめ、部員121人のうち多くの選手たちがサポートに徹してくれる。その行動が、チームの一体感を高めている。

福地正悠主将「とても感謝しています、その人たちのために夏は結果出したいと思います。」

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

そして、もう一つチームの結束力を高めるものが興南にはあった。野球部の部室の中、「2年生へ」と題されたメッセージ。勝つために後輩たちの力が必要なこと、必死に頑張る先輩についてきてほしいという3年生の思いが込められていた。

仲田航(こう)内野手「3年生だけで一つになってもチームとしての力が弱いことにチームみんな気づいて。2年生や1年生もみんな同じ目標、甲子園に行くという同じ目標を持って、だから団結しようということになって、あれを書くことになりました。」

佐久本一輝捕手「自分たちを必要としてくれているなと感じますし、チームとしてのまとまりが一気に出た感じがするので、3年生の力は大きいなと思います。自分たちも力になれるように精一杯頑張っていきます。」

結果が出ずに苦しんだ時間。その時間があったからこそ、生まれたチームの結束力。秋・春と、しゃがみこんで辛抱してきた興南がこの夏、大きく飛躍し、もう一度夢の舞台を目指す!

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

與那覇光輝選手「秋・春と負けてきたんで、夏にはしっかり結果を出せるようにみんなでやっていきたいです。」

仲田航(こう)内野手「チーム一丸となって優勝して、甲子園でまた監督さんを胴上げできるようにがんばりたいです。」

我喜屋優監督「ある日突然、僕が「これ大丈夫だ」という日が必ず来ますので期待を持っててほしいと思います。」

福地正悠主将「もちろん夏・優勝です。」

行くぞ、甲子園!ちばりよ〜興南!

チームを支える選手、引っ張る選手がそれぞれ揃った興南、やはりこの夏、力を発揮しそうですねあすはいよいよ夏の大会の抽選会もあります。めざせ甲子園は、陽明高校です。

めざせ甲子園!(6) 興南高校 「強豪」の危機感

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

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さぁ、めざせ甲子園はきょうの抽選会で大会3日目に北中城との対戦が決まった陽明高校です。

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

春の県大会で学校史上初のベスト8に進出した陽明。その活躍の陰にチームの絆を深める野球ノートの存在がありました。陽明高校野球部。今年春の県大会、前進の大平高校時代を含め、36年の歴史の中で初のベスト8に進出。夏につながる結果を残し、注目されるチームだ。

春ベスト8の立役者はエース具志堅光(ひかる)4試合中、2試合で完封ピッチングを披露。他にも、左腕伊禮希一や、2年生の吉味雄也など、3人の投手がマウンドを守る。練習中、切れ目ない声が、グラウンドやベンチから聞こえてくるチームが今、夏に向け、一番心を砕いているのは互いのコミュニケーションだ。

具志堅光投手「試合でもしっかり指摘し合える、強く言えるような」

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

思っていても伝えられない言葉。それは、チームが越えられない「壁」でもあった。しかし、そんな彼らを変え、春ベスト8の躍進の原点になったのがこの「野球ノート」だった。

下地魁斗捕手「みんな正直な気持ちを書いていると思うので良いなというのは感じていました」

「野球ノート」は、監督と選手のコミュニケーションや、選手自信が自分を客観的に見つめ直せることから、今では多くの野球部が取り入れているが、陽明の野球ノートは、他のチームとは違い、監督だけでなく、部員全員で交換する「野球ノート」だった。

上江洲聖「勇気づける言葉とか書いていたので、夜ノートを見ながらそう思っているんだなと感じました」

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

また、ノートの交換は野球部だけに、とどまらない。「あなたが今、野球ができるのは、今までもこれからもたくさんの人達の助け、応援があるからこそです。それを心にとめて忘れずに・・・・母より。」

そんな「野球ノート」に「悔しい」と書き綴った選手がいた。新垣航大(こうだい)くん。秋はレギュラーで出場したが、春の県大会では控え選手にまわり試合には一度も出る事がなかった。

新垣航大くん「(春の活躍を横目で見ながら勝ったのは嬉しかったが)自分はチームのために貢献しているのかとか、いろいろ考えて」

自分の存在意義とは何なのか。悩んだ新垣くんだったが、そんな彼を勇気づけたのもまた、「野球ノート」だった。

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

ノートの中身古羽蔵晋輔くんの書き込み「チーム一人一人のモチベーションをあげてくれる存在だと感じている」「最後に夏みんなでベンチに入って・・・」「がんばっていきましょう」

思いを言葉にし、心を伝えることで、チームはひとつになる!より高い夢の舞台をめざし、陽明の夏がやってくる!

新垣航大外野手「この最高のプレーで、チームで一つ一つ上へ、勝ち上がれたら良いと思います」

新城太星遊撃手「最後に笑ってこの3年間野球してきて良かったと思えるような大会にしたい」

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

親里健弘主将「1試合1試合を勝つことを目標にしているので先の試合ではなく一戦一戦やりたいと思います」

下地魁斗捕手「甲子園というのをしっかり目標にしているので、一人一人が最後なんだって自覚を持って、全員野球で戦っていきたいです」

絶対甲子園いくぞ!お〜最高やさに〜!

あすは学生監督とともに挑む夏、沖縄高専です。

めざせ甲子園!(7) 陽明高校 野球ノートが結んだ絆

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

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きのう抽選会も終わり、選手のみなさんにとっては高揚感も緊張感も高まってきているのではないかと思います。8校目の紹介となるきょうは、沖縄高専です。チームはこの夏の最年少監督とともに夏の勝利を目指します。

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

沖縄工業高等専門学校。国立55校目の高専として開校したこの学校は本科での5年間の学習を発展させるべく、2009年から「専攻科」を設置。その専攻科で研究に没頭しているのが沖高専野球部・大城龍之助さん。

大城龍之助さん「色々な油を作る藻がいるんですけど、それを周辺の川から取ってきて今、単離していたところですこの日の研究に目途を付け、部活へと向かう龍之助さん。実は、現役のプレーヤーではない。」

円陣「気を付け、礼、お願いします。」

大城龍之助さん「OK。じゃあ今日先にノックやるから、いつも通りの位置について」

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

大城龍之助21歳、「沖高専野球部監督」!この夏の、最年少監督だ!

照屋雄大主将「(年齢が近い分)監督とコミュニケーションがとれるので監督の考えがわかったりなどして。」

その龍之助監督が気にかけている選手がいる。エースの新城翔太。

新城翔太投手「まだ腰の持病が完治していないので、エースとして投げなければいけないので、夏までにはしっかり完治させたいと思います。」

エースの責任を背負い、ケガと闘う新城。その新城を監督が気にかけるのにはある思いがあった。龍之助監督は4年前の現役時代、、沖高専のエースピッチャーとしてチームを引っ張っていた。しかも今の新城と同じく、夏直前までケガと闘っていたのだ。

大城龍之助監督「一人だけ輪の中から外れて見てる時とか、ノックの時に目の端に映るんですけど、そういう時は歯がゆいだろうなと思いだしたりします。」

そのケガで苦しむエースを、沖高専は今、チーム全体で支えようとしている。

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

上原彰太郎捕手「あいつがいなかったらチーム勝てないんで。ゴロが転がった時点でとにかく必ずアウトをとって球数を投げさせないというのはチームの中で徹底してはいます。」

白球を追う選手たちの心はエースを支えるという一体感でつながっていた。まるで「兄」のような歳の差の監督のもと夏にむけ、まとまりが出てきた沖高専。そんなチームにひとり監督が「まるで兄」ではない選手もいる。

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

大城涼麻外野手「(監督は)兄なので、たまにやりづらい時とかもあるんですけど楽しくやっています。」

大城涼麻。龍之助監督は実の兄。小さい頃から、兄弟で野球に打ち込んできた。兄を追いかけ、沖高専に進学した涼麻。兄弟ふたりで夏を目指せるという楽しさがある反面、難しい面も。

大城龍之助監督「弟を(試合に)使っているんじゃないかみたいなチームの周りのみんなからの目があると逆に弟が厳しくなると思うので、弟というのは外して評価するようにしています。」

弟だからといって特別扱いはしない。それが弟思いの兄の優しさ。それに弟も応える。

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

大城涼麻外野手「兄が監督だからというのではなくて、自分自身の力でというのがあるので、普段より頑張るようになりました着実に勝っていって狙いは甲子園ですね。」

実績はまだない若い監督。しかし、1番大切なのは信頼関係を築き監督と選手ががっちりかみ合う沖高専が、チーム一丸、夏に挑む!

新城翔太投手「夏は大量に(点を)取って、自分が抑えて勝ちたいと思います。」

照屋雄大主将「野球ができる環境に感謝してしっかり1戦1戦勝ちに行きたいと思います。」

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

大城龍之助監督「試合が終わった時に後悔しないように、プレーしてほしいなと思います。」

涼麻外野手「自分の持っている力をすべて発揮できるようにがんばっていきたいですね。」

ドゥドゥンドゥン、ドゥドゥン、ドゥドゥンドゥン、ドゥドゥン(誰)たーに見えたー?絶対勝つぞ!おっし!

沖縄高専は大会2日目のコザしんきんスタジアムの第1試合で中部農林と対戦します。めざせ甲子園、あすは読谷高校です。

めざせ甲子園!(8) 沖縄高専 監督は「アニキ」だ!

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

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きょうのめざせ甲子園はこの夏のダークホースとも言われている読谷高校です。その強さの秘訣には、あるモットーがありました。秋・ベスト16、春は17年ぶりのベスト8と着実に力をつけ、夏へと勢いづく読谷高校。この夏のダークホースとの呼び声も高いチーム。

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

その所以は、勝ち方にあった!秋・春ともに終盤での劇的勝利が多く、接戦にも強い。また、糸満や興南など倒しているのは強豪校ばかりなのだ。

喜友名泰人主将「強いところを倒すっていう楽しみって言うんすか。」

吉山盛龍一塁手「上のチームを倒したら楽しいよとか言っているので倒したら楽しかったので。」

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

夏対戦するチームにとっては怖い存在となりそうな読谷。その戦力分析は意外にも控えめだが、実力は十分!読谷投手陣の中心は、2年生の2枚看板。140キロ近いストレートを持つ富田敦己(あつき)。春の大会では11イニングを投げ、自責点はわずかに1と安定感は抜群!もう1枚の山城航は球速こそ130キロほどだがコントロール良く変化球を使い分け春2回戦・興南との試合での完封をはじめこちらも16イニングで自責点1と頼もしい。

その投手陣を援護したい課題の打線。春の3試合で4得点に終わった悔しさからバットを振り込んできた。菊地航瑠、キャプテン・喜友名泰人の俊足コンビがチャンスメイクし、不動の4番、吉山で返す攻撃が理想となる。これらの戦力に加え春結果を出せた要因は「結束力」だと話すチーム。そこには独特なチームのモットーがあった。

上原健監督「日頃から自分が試合に出ることを優先するんじゃなくてまず自分が外れた時に、何ができるかということを考えてやれば、お互いの気持ちを理解できるし。」

「メンバーに入ることを考えるのではなくメンバーから外れたことを考える」

日頃から、自分がメンバーに入れなかったら何をすればチームに貢献できるかを考えることで自分の存在意義を確かめる。

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

大湾近晃内野手「(控えの中の)1人でしかないんですけど周りの声掛けが少ない時とか自分から率先して(前に)行くようにしています。」

その中でも、この日の練習試合で目立ったのはその観察力だ。

「もっと(守備位置)前で良いと思うよ。それで打たれたらそこまでだよ、思いっきり行け、思いっきり行け(配球の)コースでショート動くからな」

上原健監督「(観察を)本人たちが意識して日頃からやっているので、ゲームに入るときに、(控えの選手も)非常に楽しみにワクワクしながら入っているんですよ、そのへんが彼らの精神的な強さかなと思います。」

控えでもチームに貢献できる。そのモチベーションの高さは目標にも表れている。

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

伊敷竜選手「控えのメンバーでも一流を目指すというのが、チームでの役割だと思うので。」

プレー以外でもチームに貢献できる、「一流の控え」を目指す選手たち。その存在がチームの結束力を高めている!

喜友名泰人主将「メンバーのためにという気持ちが伝わってくるので自分たちもそれに応えられるように、毎日頑張っています。」

吉山盛龍一塁手「チームに貢献できるやつらがたくさんいて、そいつらのためにも自分らががんばっていこうと思っています。」

この夏、結束力をさらに高め、突き進む読谷。その勢いは計り知れない!

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

喜友名泰人主将「最後はみんなで甲子園いけるように頑張っていきたいです。」

比嘉修平投手「1戦必勝で目の前の敵を全力で倒していきたいです。」

大湾近晃内野手「1勝でも多く、みんなと長く過ごしたいのでチームとして1戦1戦大切に、勝ち進んでいきたいと思います」

甲子園行くぞー!

読谷高校は大会1日目、宜野湾市立野球場の第1試合で八重山農林と対戦します。いよいよ開幕まで10日を切りましたね。あすは、2年前の夏の覇者・浦添商業です。

めざせ甲子園!(9)読谷高校 チームを強くしたのは

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

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めざせ甲子園10校目は浦添商業です。2012年を含め、春夏5度の甲子園に出場した名門チームです。再び、夏の甲子園の夢に挑む浦商ナインの原動力になっている学生コーチがいました。

県立・浦添商業高等学校。部員数、134人。今、チームは夏に向けて、一丸となって練習に励んでいます。浦商にとって、この夏は、雪辱を誓う夏でもありました。それは秋の県大会、準々決勝で延長14回、4時間14分の激闘の末、宜野座に涙をのみました。この敗北が、チームを変えるきっかけとなりました。

宮良高雅監督「宜野座戦負けてからというもの、チームがバラバラになりかけて。勝てるゲームを落としたとか色んな所で不信感が出てきた時もあったんですけど」

離れた心を一つにするために、宮良監督はナインへ言葉を贈りました

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

言葉「〜勝者のくせ、敗者のくせ〜」

明確な目標を持って練習に取り組むこと。積極的に考え、行動すること。そこには、戦いの中で、勝者と敗者を分ける理由が書かれていました

エース砂川優士投手「敗者のくせは自分たちの悪い所でもあったので勝者のくせを読んでしっかりこれを意識してやっていこうと思いました」

長田涼太外野手「宮良監督にあの言葉を聞いて、みんなでこれから変わっていこうっていうことで一つにまとまりができていった」

一人一人が自分と向き合うことで、目標を見つめ直した選手達!そんな浦添商業の夏の戦力は!

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

総合17.5と宮良監督が自信を見せたチーム。まず、投手力。チームの主軸となるエース、砂川優士。MAX137キロ!小柄ながら、得意のスライダーで勝負に挑む。そして、2年生の天久太翔。キレのあるストレートを武器に、砂川と共にマウンドを守る。

打撃力は、1番バッター長田涼太、クリーンアップ3番は2年の大城匠、4番は吉山翔平、5番は、比嘉勇希。中でも4番は吉山には、監督も太鼓判を押す!監督の言葉で目覚め、夏の頂点をめざす浦添商業。そんな浦商にこの夏、重要なカギを握る選手がいました。

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

又吉涼太選手「野球もしたかったんですけど部員も多くてまとまりも足りなかった。自分がしっかりチームを変えて強くしていこうと思い決断しました」

又吉涼太君。学生コーチとして、練習メニューを組んだり、選手に声をかけたり様々な役割をこなしています。

そんな又吉君は、去年の冬に大好きだったお父さんを亡くしました。

又吉涼太選手「試合とか毎回見に来てくれて自分にとってはかけがえのない大きい存在でした。周りのメンバーが連絡とかくれて、お前の為にしっかり甲子園連れて行くと言われたんでそれで頑張れました」

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

長田涼太外野手「本人は本当はつらいはずだけど自分たちの前では笑顔でふるまって自分の役目をしっかりこなしていたので、その姿を見て自分も頑張ろ うと思いました」

辛い時、悲しい時に支えてくれた仲間を今度は自分がサポートしたいと、学生コーチになる決断をしたのです。

新里龍平主将「又吉がいなかったら自分たちもここまで頑張れなかったと思います 又吉が頑張るから自分たちも手を抜かずに頑張れます」

浦添商業!夏の勝者になるために!今、チームは一つのかたまりとなる!

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

新里龍平主将「一戦一戦チーム一丸となって全力でプレーして、二年前みたいにまた甲子園に行けるように頑張りたいです」

エース砂川優士投手「夏はしっかり自分が引っ張ってチーム一丸となっててっぺんとれるように頑張っていきます」

又吉涼太選手「しっかりお父さんの為にもチーム全体の為にも甲子園夏いきます」

ラーメンマーン、小龍包〜点心ハーン、絶対甲子園行くぞ!

めざせ甲子園、来週月曜日は宮古高校です。

めざせ甲子園! (10)浦添商業 亡き父の思いも胸に挑む学生コーチ

めざせ甲子園! (11) 久米島高校 部員数増加で変化が

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めざせ甲子園、11校目のきょうは久米島高校です。今年のチームは今までと一味違うようです!創立から68年を迎える、島唯一の高校、久米島高校。今、その野球部に、大きな変化が!

半嶺通男校長「いやぁもう信じられませんね、私4年目ですけど、3年前10人くらいでしたからね。」

久米島高校野球部、その部員数!45!!3〜4年前まで部員が10人程度だったチームがいまや、その4倍以上!活気あるチームへと変化を遂げていた!

めざせ甲子園(11) 久米島高校 部員数増加で変化が

又吉裕治朗主将「人数が増えた分、声も出て練習やっていて楽しいし野球を楽しめるようになりましたね。」

この部員数増大の背景には学校の地道な活動があった。園芸科の廃科問題など生徒数の減少に悩んできた久米島高校はカリキュラムの見直しや留学制度の導入、講演会の実施など魅力的な学校づくりに取り組んだ。

その結果、2013年度の進路決定率は97%で県内1位になるなど、着実に実績を出し始め少ない時で200人を切っていた生徒数も現在では230人まで増えた。それに伴い、野球部員も増加し、今では男子生徒の3人に1人が野球部だ。

嶺井政彦監督「学校全体が今上昇気流にあるんじゃないかと思っています。」

めざせ甲子園(11) 久米島高校 部員数増加で変化が

人数が増え、勢いづく久米島は戦力も充実!夏のエースナンバーを背負うのはピンチの場面で狙って三振を奪える安田望。安田は、2年前、夏ベスト8の快進撃を見せたチームの2枚看板の1人、安田巧の弟だ。

安田望投手「兄の(ベスト)8を超えられるようなチームだと自分では思っているので、4以上はいきたいと思います。」

打撃面では4番を打つ、キャプテン又吉裕次朗が快音を響かせる。又吉はその打撃はもちろん、それ以外の役割も期待されている。

又吉裕治朗主将「(チームのムードメーカーは誰ですか?)あっ僕ですかね僕ですね。」

人数もそろい、その一人ひとりがバラエティに富んだ力を持つ久米島野球部。その中には、目立たなくとも、しっかりと自分の力を発揮している選手もいる。3塁コーチャー・新里優斗。冷静な判断でチームに貢献する新里。しかし、その胸の内にはある複雑な思いがあった。

めざせ甲子園(11) 久米島高校 部員数増加で変化が

新里優斗選手「自分がもし怪我してなかったらどのくらい出来たのかなとは思いますし。」

3塁コーチャーの目の前のサードそこは新里のレギュラーポジションだった。しかし、新里は靭帯が緩く、膝を脱臼しやすいという持病があり、それが今年の春の大会直前に再発してしまったのだ。

新里優斗選手「くせになってしまって今回で3回目なので、チームにも迷惑かけるし、このままいても意味ないんじゃないかなと。」

いつ外れるかわからない膝を抱え、プレーするのが怖いという新里はケガの後、監督に野球部を辞める意思を伝えた。

めざせ甲子園(11) 久米島高校 部員数増加で変化が

嶺井政彦監督「目に涙をためて、もう悲壮感もあってですね。かなり強い決意で来たのかなと思ったんですけども。」

野球から離れる決心をした新里。しかし、それを許さなかったのが仲間たちの言葉だった。

又吉裕治朗主将「今までやってきた野球人生の分、もったいなくなるから一緒にあとちょっとだからもうちょっと頑張ろうといって、声かけました。」

安田望投手「最後の夏だし、一緒に頑張っていこうと。」

チームに戻ることを決めた新里は今、誇りを持ってこの3塁コーチャーを務めている!

新里優斗選手「出来ることも増えましたし、こうやってみんなで練習できてやってて良かったと思います。」

大きな変化を遂げ、上昇気流にのるチーム。部員45人、一人ひとりの思いが力となり、この夏、かつてない久米島の力を見せつける!

めざせ甲子園(11) 久米島高校 部員数増加で変化が

山城浩平捕手「チーム一丸となって自分のやるべきプレーをやって勝ちたいです。」

又吉裕治朗主将「先輩たちの超えられなかったベスト4という壁を破って、勢いで優勝を目指します。」

新里優斗選手「このメンバーで最後かもしれないので、出来れば長くやりたい。(野球は好きですか?)はい、大好きです(笑顔)」

行くぞ、甲子園!しまっていこ〜〜〜〜!

沖縄大会は今週土曜日開幕です!あすのめざせ甲子園は、離島勢が続きます、八重山商工です。

めざせ甲子園(11) 久米島高校 部員数増加で変化が

めざせ甲子園!(12) 夏の期待を背負って 〜八重山商工〜

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めざせ甲子園、今日は八重山商工です。2006年離島勢で初の夏甲子園出場で沸いたチームに夢を求め入学した3年生達が、今年、最後の夏に挑みます。

めざせ甲子園!(12) 夏の期待を背負って 〜八重山商工〜

八重山商工の、朝は・・早い。日が登る前の早朝5時。グラウンドには既に野球部の姿が。朝は筋力トレーニングなど、基礎体力作りを徹底します。去年の秋の大会、わずか12人ながら九州大会へ出場するなど、力のあるチーム。今年4月に1年生15人を迎え、夏に向け練習漬けの毎日を送っています。

伊志嶺吉盛監督「声出し声出し-!」

そんな中、キャッチボールの練習を一足早く切り上げたのは、チームの主軸となっている、エース・馬場寿希矢。彼は今、夏の大会を目前に、肩を故障し球を投げられない状態です。夕方の練習でもマウンドには、エースの姿はありません。

めざせ甲子園!(12) 夏の期待を背負って 〜八重山商工〜

馬場寿希矢投手「夏からずっと投げていたんで投げすぎと、ストレッチ不足が重なって悪いフォームのまま投げているのも気ずかずに、負担がかかってしまって」

秋の大会、更に九州大会でも1人で投げ続けました。チームの勝利に大車輪の活躍を見せましたが、、その肩は限界でした。

馬場寿希矢投手「状態的にはかなりひどくて、本当は投げちゃだめみたいな感じ。自分のことだけじゃなくてみんなの夏もかかっているので、自分を犠牲にしてみんなを救うことができたらと思っています」

エースとしての責任を背負い、この夏のマウンドを目指す馬場。しかし、開幕は厳しいのが現実です。

めざせ甲子園!(12) 夏の期待を背負って 〜八重山商工〜

伊志嶺吉盛監督「できれば馬場が投げられるまで一試合か二試合勝てば投げられる可能性があるので、そこまでどうしても勝って。彼をもう一度マウンドでもう一度投げさせてみたいなという思いはあります」

今まで頼ってきたエースを、この夏のマウンドに上げるまで負けられない。今チームは、エースの不在を全員でカバーしようと練習に熱が入っています。エース不在の夏、馬場の穴を埋める投手は、2年具志堅忠憲。4番バッターとしても活躍する彼は、投手としても打者としても、チームを引っ張る鍵となる。

2006年の春夏甲子園連続出場を機に、県外からの多くの選手が、夢を求めて入学するようになった八重山商工。多い時は、3学年合わせて14人。県内外の選手が1つになって戦ってきましたが、現在の県外出身者は、3人。そのうちの1人がエースの馬場くんです。彼が引退すると、チームは県内の選手のみとなります。

めざせ甲子園!(12) 夏の期待を背負って 〜八重山商工〜

馬場寿希矢投手「伝説を作りたいです。最後の内地からきた三人で協力して、本当はもっと来てほしかったんですけど、結果が最近出てないんでそこらへんは結果残して、また内地から来るような環境作らないといけないなっていうのは思っていますね。」

県外から夢を持って、島へやってきた選手たち。県内、そして島の仲間とともに、八重山商工の夏が幕を開ける!!

千賀威吹投手「しっかり一戦必勝で甲子園めざしていきたいと思います」

原田康成外野手「今まで支えてくれた石垣の方だったり、自分の両親の為にも自分の目標の甲子園までいきたいと思っています。」

馬場寿希矢投手「ここまで親に野球をやらせてもらっていたんで、恩返しは甲子園行かないといけないと思うのでそこは恩返ししたいなと強い気持ちを持っています」

青春完全燃焼、行くぞ甲子園!オー!

めざせ甲子園、明日は中部商業高校です。

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めざせ甲子園!(13)中部商業 元マネージャーに誓う夏

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いよいよ、今度の土曜日に開幕する夏の甲子園をめざす高校野球沖縄大会、出場校紹介もきょうが13校目中部商業です。

県内各地から選手が集まる個性豊かなチームはこの夏、大切な人のために勝利を誓っていました。

知念翔大遊撃手「さぁ伊江島魂!おっしゃ〜〜!」

威勢の良い掛け声でバットを振るのは中部商業1番バッター!伊江島出身の知念翔大くんだ!

中部商業

夏ベンチ入りした今年の3年生は、知念くんを含め離島出身者が4人。その他、本島、北は名護市から、恩納村、金武町、勝連、具志川、沖縄市など、出身地は多彩だ。

宮城隼人監督「チーム一丸となって固まっていけるかが今後の課題かなと思っています」

中部商業

個々の力がひとつになれば上位進出も十分可能だと宮城監督は語る。その戦力はご覧の通り。投手力、機動力には自信を見せる。中でもMAX142キロの右腕、エース仲本翔伍はこの夏、初めてエースナンバーを背負った。また、期待の新戦力が、佐渡山安斗(やすと)183㎝の上背から繰り出す落差のあるカーブは注目だ。

新戦力はバッターにも、ここぞという場面での活躍が期待される与那国島出身の玉城正満(たましろまさみつ)。中学では野球部がなかったため、バドミントン部とバレー部に所属それでも、野球がやりたいと中部商業に来た逸材だ。

中部商業のスローガン「環謝闘心」野球ができる環境や周囲の支えにに感謝し、闘争心を持って戦うチームをめざす思いが込められているのだが、今年その思いをかみしめる出来事があった。

夏海さんの訃報伝える「儀間夏海さんが亡くなったという話はもう聞いていると思いますが」

2月、今の3年生が1年生の頃にマネージャーをしていた儀間夏海さんが病気で亡くなったことが伝えられた。

中部商業

新垣宏太郎主将「言葉も出なかったです。もう(亡くなった知らせを聞いた)その後は静かになって。何言えば分らないというか」

儀間夏海さん。中部商業3年生の時、血液のガンに犯され4回の入院など、病気と闘い続け今年2月22日、この世を去った。19歳だった。

新垣宏太郎主将「卒業してからは入院しながらも自分達後輩、野球部への応援などもしていて、そこも3年生は特に(思いが)伝わっていたので」

玉城正満内野手「(夏海さんは)野球が好きで、自分達にも一生懸命接してくれたりサポートしてくれたりしていました」

中部商業

夏海さんが病院のベッドで書いたノート。そこには命への思いが溢れていた。歌手を夢見ていた夏海さんは、沢山の思いを詩に託していた。その思いにアキダスやなっちーといった県内のアーティストが応えてくれた。

今年、チームには、夏海さん以来のマネージャーが入部。今という時間、支える人、仲間、すべてに感謝し、中部商業、亡きマネージャーへ誓いの夏がスタートする!

新垣宏太郎主将「全員夏海さんの思いはしっかり背負って試合で戦っていたと思います」

知念翔大遊撃手「夏海さんのためにも夏は絶対勝って天国にいる夏海さんを喜ばせてあげられるように優勝したいと思います」

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仲本翔伍投手「チームで一日も長くユニフォームを着られるように自分も日々努力していきたいと思います」

うちなーのみなさんわったーベースボールみちょーけよ〜お〜〜!

きょう6月18日は、夏海さんの20歳の誕生日です。

なっちーや、アキダスに作っていただいた曲は今週土曜日から始まる速報めざせ甲子園のエンディング曲として使われます。明日は糸満高校です。

中部商業

めざせ甲子園!(14) 糸満高校 キャプテンの苦悩

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いよいよ、今度の土曜日に開幕する夏の高校野球沖縄大会出場校紹介もきょうが14校目、第2シード糸満高校です。春の県大会王者で、優勝候補の一角、糸満はこの夏、強力打線が持ち味ですが、その中で、一人苦しむキャプテンがいました。

めざせ甲子園!(14) 糸満高校 キャプテンの苦悩

春の県大会、決勝戦15対2の圧倒的な力で3年ぶりの栄光を手にした糸満。チームデータを見てみると打線爆発の春は、6試合で何と67安打、60得点。2試合以外はすべて二けたの高い得点力を見せつけた。チーム打率も3割7分6厘と、この夏の優勝候補としての実力を、十分に備えるチームだ。

上原忠監督「優勝を狙って臨んだ秋の大会で初戦負けという悔しさが、春までモチベーション高く持てていたと思います」

春の競技大会でも総合1位の糸満!この夏の注目の戦力は!守備力でやや低い評価だが、自己採点以上の自信があることは間違いない。

めざせ甲子園!(14) 糸満高校 キャプテンの苦悩

糸満、夏の絶対的なエースは赤嶺祥吾。MAX145キロの剛腕と磨きをかけたキレキレのスライダーが武器だ。2番手にはMAX140キロの大城幸泰ら、厚い投手力が控えている。打たせる(印象的なあたり2秒程度)そして出場61校の中でも、頭一つ抜ける注目の打線は、1番神谷大雅(たいが)が攻撃の大黒柱。春は1本のホームランを含む、個人打率は脅威の6割3分2厘、さらに競技大会で100m個人1位の俊足など、打ってよし、走ってよしの今大会注目のバッターだ。

主軸の3番には、2年生の池間誉人(たかと)、4番大城幸泰(こうだい)と続くが、上位から下位まで、3割以上のバッターが顔をそろえどこからでも得点を奪える力を持つ。

夏に向け、上昇気流に乗る糸満。しかし、一人苦しむ選手がいた。キャプテン砂川聖(せい)くん。春は4番バッターながら、ただ一人、結果を残せなかった。

めざせ甲子園!(14) 糸満高校 キャプテンの苦悩

砂川聖主将「あんなに打てなくてとても悔しい思いをしました。やっぱり自分の中で責任を感じてしまって」

主将でありながら、みんなに迷惑をかけてしまった。大会が終わってから砂川くんは、ただひたすら練習あけくれた。

砂川聖主将「自分が口で言っても結果が出ていないので、ひたすら、他の人に負けないくらい練習をやってきたと思います。このチームは絶対自分が最後まで引っ張っていく気持ちでいた」

そんな砂川くんの姿は、春の王者というおごりに浮かれる暇を、糸満ナインに与えることがなかった。夏に向け、キャプテンの存在がチームの目標を再確認させてくれたのだ。

めざせ甲子園!(14) 糸満高校 キャプテンの苦悩

赤嶺祥吾投手「その姿を見て、自分達もついて行こうと思って変われて」

渡慶次志輝投手「一番チームのために頑張ってそれをまとめているのは砂川キャプテンだけだと思うので」

新垣僚麻「聖でなければキャプテンはダメだと思います」

砂川聖主将「キャプテンはお前しかいないと言われたので、その言葉に助けられました」

100人を超える糸満野球部の中には、夏の登録メンバーから外れてもそれぞれの持ち場で挑む姿もあった。

ブルペンキャッチャー福元信吾選手「出ているメンバーはこの学校の代表なんだという強い思いを持って絶対甲子園に行きたいと思います」

背中でチームを引っ張るキャプテンとともに糸満ナインが、最後の夏の頂をめざす!

赤嶺祥吾投手「沖縄県で一番長い夏で甲子園に行きたいです」

めざせ甲子園!(14) 糸満高校 キャプテンの苦悩

砂川聖主将「スタンドもベンチもプレーしている人も一緒になって全員で戦っていきたいと思います」

神谷大雅三塁手「夏は自分達の野球をやれば、どこのチームにも勝てると思うので油断せずに一戦一戦、しっかり戦っていきたいと思います」

絶対甲子園行くぞ!よし!

めざせ甲子園学校紹介の最終回のあすは春夏甲子園連続出場をめざす、夏の第1シード沖縄尚学が登場します!

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めざせ甲子園!(15) 沖縄尚学 甲子園めざす双子の兄弟

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こんばんは、6月20日金曜日のニュースQ+はめざせ甲子園から!いよいよあした開幕する夏の高校野球沖縄大会。出場校紹介の最後を締めくくるのはこの夏の第1シード、沖縄尚学です。

2年連続出場となった春のセンバツ大会でのベスト8を始め数々の大舞台で結果を残してきた沖縄尚学。

円陣「勝つために全員で一つになってやっていこう。よぉし!」

めざせ甲子園!(15) 沖縄尚学 甲子園めざす双子の兄弟

もう一度夢の舞台を目指し、夏に向かう沖尚。まずはその戦力!投手力・打撃力に期待がかかっている。沖尚投手陣を引っ張るのはもちろん、この投手だ!

大リーグの名投手、ノーラン・ライアンとその投球ホームが似ていることから「琉球のライアン」と全国を騒がせた山城大智。比嘉監督が「球速以上に伸びを感じる」と話すMAX146キロのストレートで打者をねじ伏せる。山城の後を受ける2番手以降の投手も夏にむけ着々と力を付けている。

同じく高得点の打撃陣はセンバツで.461の高打率を残した3番・西平大樹を軸に得点力の高いクリーンナップが夏に標準を合わせ、バットを振り込む。この夏の第1シードで優勝候補筆頭のチームだがそこに決して気の緩みはない。

めざせ甲子園!(15) 沖縄尚学 甲子園めざす双子の兄弟

比嘉公也監督「チーム内競争は春の九州大会以降さらに厳しさが出てきているとは思うので。」

レギュラー9人の枠をめざし鎬を削る選手たち。センバツ以降、出場機会を増やすためキャッチャーの練習に取り組み始めた金城泰希を始め、控えメンバーが力をつけレギュラー争いは激しさを増している。

金城太希内野手「試合に出るというのが自分の中では一番で、ポジションというのはこだわっていないので。」

そんな中、レギュラー獲得へ一際強い思いを持つ選手がいる。外野を守る、赤嶺拓くん。チームのキャプテンを務める・赤嶺謙くんの双子の弟だ。

めざせ甲子園!(15) 沖縄尚学 甲子園めざす双子の兄弟

赤嶺拓外野手「ライバル意識はあります双子でも勝負の世界になると敵同士になるので。」

小さい頃から一緒に野球をし甲子園をめざしてそろって沖縄尚学に入学した双子の兄弟だったが、兄が2年生の時からレギュラーを張り今やキャプテンとしてチームを引っ張る中、弟はなかなかレギュラーをつかめずにいる。

赤嶺謙主将「出るか出ないかは自分の努力次第だと思うので一番ベストは2人で出ることなんですけど」

弟を気遣う兄だがグラウンドでは、外野のポジションを争うライバル。しかし家に帰れば、甲子園を夢見る双子の野球少年の表情に戻る。

赤嶺謙主将「甲子園を目指して野球を始めたので。」

めざせ甲子園!(15) 沖縄尚学 甲子園めざす双子の兄弟

赤嶺拓外野手「自分も甲子園目指して野球を始めて、大きな目標を達成するために練習してきたので」

夢を求めた2人の兄弟の特別な夏がやってくる!

赤嶺拓外野手「自分はこの2年間で謙よりは試合に出た数も少ないんですけど、最後は同じように出て同じように活躍したいです。」

赤嶺謙主将「拓と一緒に試合に出られれば一番いいかなと思います。」

双子の兄弟とともにこの夏に挑む沖縄尚学。まだ見ぬ夏の全国の頂点へ、熱い戦いはいよいよあす開幕する!

めざせ甲子園!(15) 沖縄尚学 甲子園めざす双子の兄弟

金城太希内野手「これまでの結果というのにはとらわれずに、挑戦者の気持ちで戦っていきたいです。」

山城大智投手「もう一度甲子園で野球をするために優勝目指して戦っていきたいです」

絶対勝つぞ!うぇい!

大会はいよいよあす開幕、来月20日の決勝まで熱戦が展開されます

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球児たちの夏開幕!全国高校野球選手権沖縄大会

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球児たちの夏がやってきました。全国高校野球選手権沖縄大会が21日に開幕し、甲子園大会出場をかけた熱戦が幕を開けました。

初夏の強い日差しの下、14年ぶりに沖縄市での開幕となった沖縄大会。部員不足で出場できない2校を除く61校のチームが、開会式に臨みました。

選手宣誓を務めた真和志のネブレト・ジョデェシィ・瑠華主将が「真夏の太陽にも負けない、甲子園という聖地に向かい、熱い、熱い大会にすることを誓います」と宣誓しました。

大会は春のセンバツに出場した沖縄尚学や美里工業などシード勢を中心に夏の頂点を競うとみられ、7月20日に沖縄代表が決定する予定です。

QABではきょう・21日午後5時から「速報!!めざせ甲子園!」を放送します。

Q+スポーツ部 緊張続く試合展開の末

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こんにちは、スポーツです。おととい開幕した、夏の高校野球沖縄大会。1回戦から好カードが並び、きのう、そして今日も熱戦が展開されました。1回戦屈指の好カード、前原対興南はお互いに譲らない引き締まった展開。

1対1、同点の9回、興南は2アウトランナー1塁2塁と勝ち越しのチャンスを作ります。8回途中から登板した前原のエース内間颯汰を攻略できません。

Q+スポーツ部 緊張続く試合展開の末

すると9回ウラ、今度は前原に2アウトながらランナーを2塁に進められ、サヨナラのピンチ。迎えるは、代打・伊波陽一朗。興南は、我喜屋監督が就任した2007年以降初となる夏の大会初戦負けとなりました。

Q+スポーツ部 緊張続く試合展開の末

昨日の宜野湾市立野球場の第2試合には第四シード・宜野座が登場。宜野座の2点リードで迎えた7回。那覇商業6番、山入端竜に、今大会第2号となるソロホームランを打たれ、1点差に迫られます。試合は1点差のままの9回。2アウト、打席にはHR放った山入端。シード校の意地を見せた宜野座、2回戦進出です。

半旗が掲げられる中迎えた北山対中部商業。北山のサードコーチャーは、足の難病と闘う島袋一夢くん試合は北山が毎回のようにチャンスを作る展開でしたがあと一本が出ません。

逆に中部商業に2点のリードを許し、迎えた9回ウラダブルプレーの間に1点を返し、2アウトながら、なおもランナーは1塁。代打で送られたのは、島袋くんでした。

Q+スポーツ部 緊張続く試合展開の末

島袋一夢選手「絶対打ってやるそれしかなかったです。」

一塁まで走り切った島袋くんの、そして北山の短い夏が終わりました。

Q+スポーツ部 緊張続く試合展開の末

島袋一夢選手「選手として出られないと思っていた自分がこうやって大会に出てヒットを打つイメージは自分の中に持っていたんですけど打てなくて本当に悔しい。北山は本当にこれからもずっと良いチームです絶対に。」

惜しくも負けてしまった選手たちは今は悔しさしかないと思いますが高校野球での経験はこれからに絶対つながります次のステージでの活躍を期待しています。以上スポーツ部でした。

Q+スポーツ部 2回戦突入!高校野球熱戦続く

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こんにちはスポーツです。高校野球沖縄大会は昨日、二回戦に突入しました!

Q+スポーツ部 2回戦突入!高校野球熱戦続く

昨日の二回戦、注目の試合は第一シード・沖縄尚学と古豪・沖縄水産。初回、沖尚は得点圏にランナーを置き、4番、安里健。レフトへのタイムリー2ベースヒットを放ち、先制します。更にたたみかけたい沖尚。しかしその後は沖水エース城間喬汰が粘りを見せます。

エース城間喬汰「追加点は絶対にあげないという気持ちで投げていました」

追加点が取れない沖尚。チームを救ったのはやはり大黒柱でした。エース山城大智が虎の子の一点を守り切り、辛くも勝利を手にしました。

Q+スポーツ部 2回戦突入!高校野球熱戦続く

続いて行われた第2試合。2点リードの那覇西のペースで迎えた5回途中、突然の雨に見舞われます。この雨が試合の流れを変えました。90分の中断を挟み、迎えた7回。息を吹き返した那覇国際に5者連続ヒットを許し、4失点。逆転を許します。

2点の差が埋まらず、迎えた最終9回裏。2アウト、後がない那覇西・・・。ここで見せたのが3番・富田充洋。最後まで諦めない。しかし思いはあと一歩届きませんでした。

赤嶺大和主将「負けると思ってなかったですし悔しいです。最後は諦めない野球が出来て応援してる人達に感謝したいです。」

宜野湾市立野球場での2回戦に挑んだのはこの夏の最年少監督、大城龍之助監督率いる沖縄高専。

試合は浦添に大量リードを許して迎えた4回、打席には監督の弟、大城涼麻。この当たりが相手のミスを誘い、出塁します。

しかし、なかなか反撃のチャンスを作れません。流れを変えられずにいるとその後も浦添が沖高専に襲い掛かります。

Q+スポーツ部 2回戦突入!高校野球熱戦続く

最後は10点目をし許しゲームセット。兄弟で挑んだ夏が終わりました。

大城龍之助監督「これから(野球を)やるかどうかは弟本人しかわからないですけど高校野球は良い思い出になったんじゃないかなと思います。」

大城涼麻外野「今まで知らなかった一面みたいな…かっこよかったっす。」


夏の高校野球沖縄大会 ベスト16は

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こんにちは、スポーツです。夏の高校野球沖縄大会はきのう、2回戦がすべて終了しました。ベスト16をかけた戦い、熱い思いをぶつけ合いました。

常に笑顔を忘れない!チームのムードメーカー、當間圭介キャプテン率いる宜野座。試合は初回から動きます!2アウト1塁2塁で、打席にはキャプテンの當間。レフトへのタイムリーヒットで、先制します。しかしその裏、ピッチャー知念が浦添工業の4番国吉、5番仲嶺に連続タイムリーヒットを打たれ逆転を許します。

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その後両者点を取り合い、4対3と1点を追う宜野座は7回、2番渡久地が2ベースヒットでチャンスをつくると勝負に出ます。4番に代打・松川竜希。同点に追いつくと、流れに乗った宜野座打線が爆発します!次々に得点を重ね、この回8得点。9回うらに最後まで粘りを見せた、浦添工業に2点を返されるも、11対7。宜野座、笑顔で3回戦進出です。

61校の中で最後の登場となった第3シード美里工業。

伊波友和投手「長かったです、まだかなまだかなと思いながら、待ち遠しくて。」

夏の初戦に挑むチームの応援スタンドにもこの日がデビュー戦となる人々の姿が。

山内珠里加さん「始めたばかりで人も少なくて、ヒットの時とかの3曲しかないんですよ。決勝でいっぱい曲を吹きたいので、勝ち抜いてほしいです」

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吹奏楽部のない美里工業は様々な部活から有志が集まり、ラッパ隊を結成。この夏から応援団に加わりました。その新たな応援が流れを引き寄せたのか、美里工業は初回からラッキーな当たりも出て4点を先制します。その後も中押し、ダメ押しの得点を重ね8得点。美里工業の夏が始まりました。

試合前、黙とうをささげる中部商業の選手たち。彼らの先には今の3年生が1年生の頃にマネージャーをしていた儀間夏海さんの遺影。自分たちを支えてくれた亡きマネージャーへ勝利を誓いました。しかし、試合は名護に先制を許しその後も、ランナーを背負い続ける苦しい展開。ここでチームを救ったのは、キャプテン・新垣宏太郎。

新垣宏太郎主将「夏海さんが上から見守ってくれていて、夏海さんの分もしっかり甲子園に行ってプレーしたいという気持ちは一人ひとりあって。」

新垣が、盗塁を4つ刺すなどの活躍を見せ名護の流れを断ち切ると、その後は追加点を許しません。すると、1点を追いかける終盤8回。1アウトランナー1塁から、名護がパスボール。この間にランナーの知念翔大が激走、一気に3塁へ!このチャンスを2番・石川正道がしっかり生かし、ついに同点に追いつきます。

その同点の興奮覚めやらぬ直後の9回でした。中部商業はエラーが重なり、1アウト1塁3塁のピンチ。名護に勝ち越しを許し、喜びの雰囲気が一転、後がなくなります。それでも諦めない中部商業。そのウラ、すぐさまランナー3塁のチャンスを作ります。

仲本翔伍投手「夏海さんのことを思って、打席に入っていました。」

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夏海さんのお母さん「お疲れ様って言っていると思います夏海は、よく頑張ったと思います。1戦目・2戦目、全力を尽くして頑張ってくれたんだろうなとは思いますね。」「夏海も”ここまで連れてきて(くれて)ありがとう”と言っていると思います。」

それぞれに思いを込めた2回戦も終わり今週末には3回戦、そして準々決勝と頂点を決める戦いは加速していきます。では、最後に、引退する3年生たちが送るともに野球をやってきた仲間へのメッセージです。

中部商業・仲間翔太朗外野手「今まで俺こんなに頑張る人じゃなかったけど、自主練とかもやってこなかったりしていたけど、みんなのおかげでここまで頑張れてきたし、本当にありがとう。」

昭薬附属・宮城勇佑主将「6年間このメンバーでやってきて後悔はないと言うのは少しウソになるけど、もう少し一秒でも長くこのメンバーと野球やっていきたかったです。」

昭薬附属・当真結衣マネージャー「すごい楽しかった。みんな最後まですごいかっこよかったです。ありがとうございました。」

Q+スポーツ部 ベスト4出揃う! 激戦の準々決勝

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こんにちは、スポーツです。夏の高校野球沖縄大会、ベスト4をかけきのう行われた準々決勝はまさに激戦でした。

目指すものは一つ、勝利の笑顔。第4シード・宜野座が挑んだ読谷との一戦は激しい点の取り合いになります。

8-6と宜野座2点リードで迎えた8回表、先発・知念諄也が同点とされると、なおもランナー3塁で読谷・4番の比嘉大道に犠牲フライを浴び逆転を許します。

Q+スポーツ部 ベスト4出揃う! 激戦の準々決勝

當眞圭介主将「正直笑顔はなくなっていたと思うんですけどだけど諦めてはいませんでした。」

1点を追う宜野座は、そのウラすぐさま2塁3塁のチャンスを作ると、ここで打席には、読谷に逆転を許したピッチャーの知念。自らのバットで同点タイムリー!さらにチャンスは続き、3番・仲間圭吾が右中間へ!この回一挙4得点で逆転、宜野座に笑顔が戻ります。

しかし、この試合は簡単には終わりません。9回、驚異的な粘りを見せる読谷に2アウトから2連打を浴びます。

當眞圭介主将「お前ら、しに良い顔して野球やっているから絶対大丈夫だから頑張れって言われました。」

それでもまだ、勝利の女神はどちらに微笑むか決めません。読谷のキャプテン・喜友名泰人の気持ちの入った一打。土壇場で1点差。、なおもランナー3塁。

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宜野座の勝利の笑顔で幕を閉じた熱戦。最後に勝敗はついたものの、球場は両チームの健闘を讃える惜しみない拍手に包まれました。

第一シード沖縄尚学の準々決勝。3-0と沖尚リードで迎えた6回、9番伊良部渉太(しょうた)、1番赤嶺謙のタイムリーで2点を追加するなど、着実に得点を重ねます。

投げては、エース山城大智が、最速146キロのストレートを武器に、毎回の10奪三振。嘉手納打線を封じこみ、2試合連続のコールド勝ち。準決勝進出です。

続く第2試合、第2シードの糸満に挑んだのは知念。エースに変わって先発した2年生の銘苅瑞輝が初回、糸満を抑えるとそのウラ、知念は糸満先発の赤嶺から1番、2番が、わずか7球で、先制点を奪います!

その後、糸満に逆転を許すも、粘りの投球を続けた2年生銘苅。しかし8回、知念は、3年生エース大城優吾を疲れの見えはじめた銘苅に変えてマウンドへ。

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大城優吾投手「良く頑張ったなあとは任してと言いました」

2年生の踏ん張りに応えたかった大城。しかし・・・糸満のキャプテン・砂川聖の2試合連続HRを浴びてしまいます。夏、甲子園の夢は後輩たちに託されました。

第3シード美里工業と浦添商業の試合は2対2のまま9回終了、延長戦に入っても両チームの先発ピッチャーの投げ合いが続きます。浦添商業の先発・2年生の天久太翔(タイト)は緊張の舞台でもコーナーを丁寧に突くピッチング。一方の美里工業は、甲子園という大舞台も経験した伊波友和。

伊波友和投手「相手も2年生でずっと投げてきているし、負けられないという気持ちもあったので、譲る気はなかったです。」

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この1年、チームを引っ張ってきた伊波。たとえランナーを背負ってもエースのプライドを胸に、得点を許しません。互いに一歩も譲らず、試合は最終回、延長15回へ。

先攻の美里工業は、ヒットのランナーをセカンドにすすめチャンスを作ります。打席には、ここまで伊波を支えてきた、女房役の與那嶺翔。

勝ち越しはならず、2年生左腕・天久に15回・完投を許します。何とか引き分けに持ち込みたい美里工業。しかし15回ウラ、ヒットなどで得点圏にランナーを背負います。

伊波友和投手「気持ちで引いてしまったら悔いが残るので、強気と言ってくれました。」

その後ピンチは広がり、1アウト満塁。最終回に最大の山場を迎えた試合。最後まで投げ続けた伊波の、177球目でした。もう一度甲子園へ。夢を追った美里工業の夏はここで終わりを告げました。

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伊波友和投手「あっという間でしたね、去年2年生主体で準優勝まで行って期待されている中で今年結果が出せなかったという。後輩たちもまた、センバツも出てもらって夏、僕らができなかったチャンピオンとってもらって来年活躍している姿をみたいなと思います。」

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きのうの準々決勝の結果、今週土曜日の準決勝はご覧の対戦カードとなりました。この試合に勝ったチーム同士が日曜日に決勝を行いいよいよ代表校が決まります。以上、スポーツ部でした。

準決勝 沖縄尚学 対 宜野座

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甲子園への切符をかけ熱戦が繰り広げられている高校野球沖縄大会、19日は準決勝戦。11時50分現在、第1試合沖縄尚学対宜野座高校の熱戦が続いています。

試合が動いたのは4回の裏。宜野座高校の攻撃、1アウト、ランナー2塁のチャンスから6番・城間と7番・大嶺の連続タイムリーヒットで2点を先制すると対する沖縄尚学もすかさず反撃。5回の表1アウト3塁のチャンスで1番・赤嶺と2番・与那覇のタイムリーヒットで同点に追いつきました。

試合は11時50分現在、7回の表、2対2で同点のままです。QABでは熱戦の模様をこのあとも中継でお伝えします。

沖尚 夏の甲子園へ

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夏の高校野球、沖縄大会は20日に決勝戦が行われ、沖縄尚学が2年連続7度目の甲子園出場を決めました。

糸満・赤嶺、沖尚・山城、両エースの投げ合いとなった決勝戦。均衡を破ったのは糸満でした。4回裏、ヒットのランナー2人を置いて、打席にはキャッチャーの砂川。左中間を真っ二つに破るツーベースで待望の先制点を挙げます。

しかし、同点で迎えた8回、糸満・赤嶺の前に沈黙していた沖尚打線が爆発します。西平、上原、久保のクリーンナップ3人の連続タイムリーで終盤、一気にたたみかけました。

その後も追加点を挙げた沖尚が、この夏、全国で最初の甲子園切符を手にしました。沖尚の甲子園出場は2年連続7度目で、春夏連続出場も2年連続です。

夏の高校野球沖縄大会決勝

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たった1枚の甲子園切符をかけた夏の高校野球沖縄大会。20日行われた決勝戦で沖縄尚学が2年連続8度目の優勝を果たしました

意外にも夏の決勝では初対決となった沖縄尚学対糸満。試合は終盤7回、1点を追いかける沖尚は安里健のタイムリーで同点に追いつきます。

これで息を吹き返した沖尚は続く8回、1アウト2塁のチャンスを作り、打席には西平大樹。センターへのタイムリーで終盤での逆転に成功します。

その後も得点を加え5点のリードをもらったエース山城大智は9回、最後のバッターを内野ゴロに打ち取りゲームセット。

沖縄尚学が2年連続の夏の甲子園切符を手にしました。

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